文フリで同人誌出します - 音楽系批評同人誌 『フミカ』

およそ半年ぶりのエントリで突然ですが、宣伝告知でございます。

来る2012年11月18日(日)、文学フリマというイベントで『フミカ』という名の音楽批評系同人誌を出します。

こんな感じ。なお、表紙は死霊のすがわらさんに描いていただきました。

フミカ表紙 on Twitpic
音楽系批評同人誌 フミカ
VOCALOID UTAU】楽曲クロスレビュー
シノハラユウキ、ja_bra_af_cu、
かじもとさん、まげ=えりくさ、やおき
文学フリマ 音楽系】同人誌クロスレビュー
ja_bra_af_cu、やおき
【ワークブック】Drum 'n' Words
Drum 'n' Words(やおき、ucceli)
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今回、サークル「フミカレコーズ」のメンバーとして楽曲クロスレビューの執筆、諸々の編集の手伝いをさせていただきました。

文フリの概要は以下の通りです。フミカレコーズは、カ−07

第15回文学フリマ
開催日 2012年11月18日(日)
開催時間 11:00〜17:00
会場 東京流通センター 第二展示場(E・Fホール)
アクセス 東京モノレール流通センター駅」徒歩1分
一般の方は入場無料です!

サークルや雑誌についてもっと詳しい情報は以下にまとまってます。

特に4つ目のTogetterでは楽曲クロスレビューの対象となったボカロ&UTAU曲10曲をリンク・紹介文付きで取り上げているので、興味を持った方は是非とも聴いてみてください。購入される方は、聴いてからレビューを読んでみるのもよし、レビューを読んでから聴いてみるのもよし。5人のレビュアーが同一楽曲についてレビューする企画であり、各人の音楽の聴き方・語り方の違いを楽しめる内容となっています。

編集に関しても、レビュアー同士クロスチェックして意見を出し合う形式をとり、レイアウトも少々工夫が入ってます。クロスチェックでは、専門用語や頻出キーワード、あるいはレビューのための語(楽曲構造を記述する語)などなど、我々が「音楽を語る」うえでどんな属性の言葉を必要としているのかを見つめ直す良い機会となりました。


さて他の企画の紹介はとりあえず上で紹介したリンクに任せるとしまして(手抜き)、ちょっとぶっちゃける系執筆後記。

レビュー対象曲は5人が2曲ずつ「(執筆の8月時点で)ここ1年以内で、出来れば最近のもの」という感じの条件で選抜しました。レビューの内容も面白いのですが、各レビュアーがどういう意図でその曲を選んだのかというのも、批評的(?)に興味深いのではないでしょうか。本誌は音楽批評というよりも「音楽批評をするための下準備をしている雑誌(by sakstyle)」という性格になっているのですが、そのためにやりやすい曲は何かとか、他のレビュアーの曲とのバランスとか、各人多かれ少なかれ考えていたと思います。私も「好きな曲」を第一条件として選んではいるものの、候補を絞る過程で色んな思惑が頭をよぎりました。「UTAUは少なくなりそうだから自分は絶対1曲入れる」とか「自分でもレビューしづらいけど、敢えて奴らの捻りだすレビューを見てみたい」とか(笑)。

結果として、なかなかバリエーション豊富な10曲になったと思います。逆に「鏡音リンレンの曲が1曲も無い!」という、レビュアー面子的には意外な現象も起きてしまいましたが。

レビューの書き口はなるべく自分に対してナチュラルになるよう心がけました。一応の理想を言うと、「音を聴いた時に想起するイメージを如何に記述するか」という一大テーマに対し、過度に詩的にならず、過度に技術用語を使わず、しかし簡潔に、というのを目標にしました。というかいつも目標にしていました。今回は今までより大分マシに出来たと思いますが、果たして。


まぁ私の課題はともかく、今回の「フミカ」は非常に良い仕上がりになっていると思います。文フリご来場予定の方は、是非是非お手にとってみてください。